【11月13日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の市民は昔から、日に焼けた肌の一部を人目にさらしてきた。そのリオがこのほど、公共の場でのヌードを認めることを決定、市中心部から車で1時間ほどのアブリコ(Abrico)ビーチが11日、ブラジル初のヌーディストビーチとして公式に指定された。

 ヌーディストの活動家、パウラ・ノゲイラ(Paula Nogueira)さんは、「市長の勇気ある決断だ。来年で創設から450周年を迎え、2016年には五輪開催を控えるリオが今後、文化や観光の面で基準になっていくことを助けるだろう」と述べた。

 ノゲイラさんらは昨年の夏、別の活動家であるアナ・リオス(Ana Rios)さんと共に交流サイト(SNS)のフェイスブック(Facebook)を通じたトップレスの「抗議活動」を行った。夏の訪れを祝う活動だったが、市中心部に近いイパネマビーチ(Ipanema Beach)にトップレスで現れた女性は、他に6人しかいなかった。

 ノリが軽い、官能的などといったイメージもあるブラジルだが、ヌードはおろか、トップレスでの海水浴にも多くの人が眉をひそめる。リオスさんは昨年、「ずっと以前から、こうした清教徒的な態度を変だと思っていた。カーニバルシーズンのブラジルには、あちこちに裸の女性がいるし、雑誌の表紙にも裸の写真が載っている。それでも、トップレスでビーチに行くことは犯罪なのだ」と発言していた。

 アブリコのヌーディスト・グループの代表、クラウディオ・ハイルク(Claudio Hailuc)さんは、今回の決定を歓迎している。地元紙ジア(O Dia)に対し、「リオには長い間、ヌーディストを守る、尊重する、といった考え方が欠けていた」と語った。(c)AFP