【11月12日 AFP】緊急医療援助団体「国境なき医師団(Medecins Sans FrontieresMSF)」は11日、西アフリカを中心に流行しているエボラ出血熱と闘う援助活動家らを支援するために、オンラインでの訓練プログラムを開始した。MSFでは「エボラウイルスに関する基礎知識と封じ込め策を知りたい人は誰でも利用できる」と説明している。

 これまで約5000人の死者が出ているエボラ出血熱との闘いにおいて、MSFは主要な役割を果たしている。昨年末に西アフリカでエボラ出血熱が流行し始めて以来、MSFは大きな被害が出ているギニア、リベリア、シエラレオネに世界から700人以上の人員を派遣。現地で3000人近くに訓練を実施し、安全を確保しながらエボラウイルスの感染拡大を食い止める方法を伝えてきた。

 またエボラ発生地域へ向かう援助活動家ら数百人に対しても、MSF単独または赤十字(Red Cross)と提携して理論的、実践的な訓練プログラムを実施してきた。この中にはエボラ出血熱の患者と接する際に必要な何層もの防護服の安全な着脱の仕方などが含まれている。(c)AFP