【11月12日 AFP】米グーグル(Google)が、米航空宇宙局(NASA)から大型格納庫付きの飛行場を向こう60年にわたって借りる契約を結んだことが12日までに分かった。

 NASAが発表した声明によると、グーグルの子会社Planetary Venturesは、米カリフォルニア(California)州シリコンバレー(Silicon Valley)にある405ヘクタールの歴史的施設であるモフェット・フェデラル飛行場(Moffett Field)を、宇宙探査、航空、ロボット工学、その他新技術の研究及び開発のために使用する予定だという。

 この契約でグーグルは、11億6000万ドル(約1340億円)をNASAに支払う。また、第2次世界大戦前の軟式小型気球の木造格納庫3棟の修復および施設の全般的な改善で作業に2億ドル(約231億円)を投じる予定だという。この計画には最大床面積3.2ヘクタールの格納庫も含まれている。

 格納庫の他、同飛行場には、航空管制施設、2本の滑走路、さらに私営のゴルフコースがある。長い間NASAが管理してきたが、貸与により年間630万ドル(約7億2800万円)の管理費を節約できるという。

 NASAのチャールズ・ボールデン(Charles Bolden)長官は、「宇宙における存在感を増すにつれ、NASAは地上での足跡を消すことに向け前進している」と述べた。(c)AFP