【11月10日 AFP】米国で2010年から市販されているカプセルタイプの洗濯洗剤を6歳未満の子どもが誤飲する事故が増えている。死亡事故も1件発生している。

 カプセルタイプの洗濯洗剤は、1回の洗濯で使用する洗剤がカプセルに入っており、液体洗剤や粉末洗剤のように量を測る手間が省ける。しかし、10日に発表された調査結果によると、6歳未満の子どもがこのカプセルタイプの洗剤を飲み込んだ事故が、12~13年にかけて1万7000件以上報告されている。1時間に1人の割合で発生しており、このうち病院に搬送されたのは769件で1日1件以上の割合。また全事故件数の3分の2は、1~2歳の乳児だという。

 論文執筆に加わったネイションワイド小児病院(Nationwide Children's Hospital)の毒物専門科主任のマルセル・カサバン(Marcel Casavant)氏は「カプセルタイプの洗濯洗剤は小さくてカラフルなので、子どもにはキャンディーやジュースに見えるのかもしれない。手に取ってカプセルを開け、毒性のある化学物質を飲み込んだり、あるいは石けんが目に入ったりするまで数秒とかからない」と警告している。(c)AFP