台湾国内で今年、潜水艦の製造計画が検討された。立法院(国会に相当)外交国防委員会に属する林郁方(Lin Yu-fang)議員は「見通しはかなり明るい」と言う。台湾の潜水艦開発計画はまだ正式決定されていないが、林氏は「政府は国産潜水艦開発プロジェクトに予算をつけるかもしれない」と意気込む。

 台湾はこのプロジェクトで米国の協力を仰ぐだろうと林氏は言う。米国は台湾にとって主要な武器供給国だ。

 林氏をはじめとする議員団は最近、米国の首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)を訪問し、米国の政府当局者や議員たちと武器供給計画について会談した。議題の中心は潜水艦プログラムだった。

「この問題での反応は以前は冷たかったが今回は違った。彼らは熱心に聞いてくれた。私たちがこの件に積極的になったために態度を変えたようだ」と林氏は言う。

 潜水艦プロジェクトの賛成派からは、米国が潜水艦そのものではなく戦闘システムとノウハウの提供にとどめるならば、中国からの政治的圧力を減らせるのではないかという見方が出ている。