【11月9日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)に所属するスティーブ・ナッシュ(Steve Nash)が、今季未勝利が続くチームの不振の原因を自身に押し付けようとする批判に反論した。

 シーズン最優秀選手(MVP)に2度輝いた実績を持つナッシュが先日、ゴルフクラブをスイングしている動画をソーシャルメディア(SNS)に投稿すると、低迷が続くチームに苛立ちをつのらせるレイカーズファンは、批判の矛先をナッシュに向けた。

 ナッシュは、自身のフェイスブック(Facebook)に批判に対するコメントを掲載し、ゴルフをするのとNBAでバスケットボールの試合をプレーするのでは、身体にかかる負担は大きく違うと反論した。

 ナッシュは「NBAでバスケットボールの試合をしたことがない人には理解できないと思うが、試合でプレーするのとゴルフクラブをスイングするのとでは比べようがないほど大きな違いがある」とコメントしている。

 カナダ出身のナッシュは、坐骨神経痛を含め、現在3つの健康問題を抱えていると述べている。

「座ることが無理な時がたびたびあって、車で家に帰ることもできなかった。睡眠時には毎晩のように両ふくらはぎが神経性のけいれんに悩まされているんだ。それはNBAで1300試合以上もプレーしてきたからだ」

「ファンが失望しているのは理解している。これが違う結果になれば良かったのにと、心の底から思っている」

 ナッシュは7日、自身にとって最後のチームはレイカーズだと繰り返し主張している。

「僕は過去2年間、障害を乗り越えようとするだけでなく、自分の最終章としてロサンゼルス(Los Angeles)のファンを盛り上げようと、死にもの狂いの努力をしてきたんだ」

 大黒柱のコービー・ブライアント(Kobe Bryant)がけがを抱え、ヘッドコーチなどチームの首脳陣が激しく入れ替わったレイカーズは、今季5戦全敗と勝利から見放されている。

 レイカーズは9日のシャーロット・ホーネッツ(Charlotte Hornets)戦、そして11日のメンフィス・グリズリーズ(Memphis Grizzlies)戦に敗れれば、1957-58シーズンに記録したチーム史上ワースト記録となる開幕7連敗に並ぶことになる。(c)AFP