【11月7日 AFP】世界保健機関(World Health OrganizationWHO)の戦略部門のトップ、クリストファー・ダイ(Christopher Dye)氏は6日、西アフリカで流行しているエボラ出血熱の死者はWHOが発表した人数より約5000人多い可能性があると指摘した。

 WHOは今月5日の発表でエボラ熱による死者は4818人だとしていたが、ダイ氏はAFPに対し、ギニア、リベリア、シエラレオネを中心に流行しているエボラ熱の致死率が約70%になっており、WHOの発表で感染者が1万3042人とされていることからすると、約5000人の死者がWHOの発表した数字から漏れている恐れがあると述べた。

 ダイ氏は死者数が過小報告されている理由は、感染拡大の大きな要因になっていると指摘されている遺体に触ったり遺体を洗ったりする埋葬の風習に当局から介入されないように、秘密裡に埋葬する人が多いからではないかと述べた。(c)AFP/Nina LARSON