【11月6日 AFP】米バージニア(Virginia)州ワロップス島(Wallops Island)から先月28日に打ち上げられた直後に爆発した無人補給機搭載ロケットについて、開発した米宇宙企業オービタル・サイエンシズ(Orbital Sciences)は5日、初期調査の結果、事故原因がエンジンの故障にあったことが示されたと発表した。

 爆発したアンタレス(Antares)ロケットには、ウクライナで数十年前に設計され、エアロジェット・ロケットダイン(Aerojet Rocketdyne)社が改造した「AJ-26」エンジン2基が搭載されていた。

 オービタル・サイエンシズは声明で「これまでの初期証拠や分析で、エアロジェット・ロケットダイン製AJ-26第1段主エンジン2基のうちの1つが、ターボポンプ関連の故障を起こした可能性があることが示された」と発表。「結果として、このエンジンをアンタレスに使用することは今後ないだろう」と述べた。

 同社はまた、米宇宙航空局(NASA)との契約を果たすことは可能だと表明。国際宇宙ステーション(International Space StationISS)に届ける予定の残りの物資は、直近の打ち上げスケジュールの「微調整」を行い、追加費用なしで「2016年末までに」届けられる見込みだとしている。(c)AFP