【11月4日 AFP】今年の欧州国別対抗歌謡祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)」で優勝したオーストリアの「ひげ面の女装歌手」、コンチータ・ウルスト(Conchita Wurst)さんが3日、同国の首都ウィーン(Vienna)の国連(UN)施設で、潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長や数百人の国連職員を前に歌声を披露した。

 ウルストさんは、ユーロビジョンの栄光をもたらした曲「ライズ・ライク・ア・フェニックス(Rise Like a Phoenix)」と、米歌手シェール(Cher)の「ビリーブ(Believe)」を熱唱した。

 ウルストさんはユーロビジョン優勝後、寛容のメッセージを広めるため、欧州議会(European Parliament)や、欧州各地で開かれるLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)など性的少数者のイベントで歌ってきた。

 潘事務総長はウルストさんの活動を称え、自身もトランスジェンダーや同性愛者への偏見と闘っていくと語った。(c)AFP