【11月2日 AFP】男子テニスの錦織圭(Kei Nishikori)は、四大大会(グランドスラム)優勝に王手をかけた大忙しのシーズンも終盤を迎え、疲労が蓄積していることを認めているが、超えなければいけない大きな壁がもう一つある。

 素早い動きが持ち味の錦織は、9日に英ロンドン(London)で開幕するATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2014)に、アジア出身の選手として初めて出場することが決まっている。この大会は、テニス界のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)として広く知られている。

 全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)決勝でマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)に敗れた錦織は、先月31日に行われたパリ・マスターズ(BNP Paribas Masters 2014)準決勝でダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)に勝利し、最終戦への切符を手にした。

 フェレールとの試合は2時間43分に及び、真夜中に終了した。その後、錦織は17時間も経たないうちにベルシー多目的スポーツセンター(Palais Omnisport de Bercy)へ戻り、準決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と対戦した。

 錦織は、準々決勝の前にも、ジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)、トミー・ロブレド(Tommy Robredo、スペイン)とフルセットを戦っていた。

 数週間前に第1子が誕生したばかりのジョコビッチは、わずか1時間2分で錦織に快勝し、6-2、6-3のスコアからも分かるように、この日は錦織の持ち味であるスピードが生かされなかった。

 錦織自身も、試合前からこの問題に気付いていたようだ。

「そうですね。少し疲れていたのかもしれません。おそらく、今日の試合に100パーセントで臨む準備ができていなかった。ここに来るまでに厳しい試合が3つありました。サーブが100パーセントの状態ではなかったですね」

「帰宅したのが2時半ごろで、それからマッサージを受けました。(前の晩)2時にここを出て、今日また戻ってくるのは簡単じゃないですよ」