■アルギエリを「軽視していない」

 パッキャオは、11月23日にマカオ(Macau)で行われるアルギエリとのWBO世界ウェルター級王座防衛戦に向け、集中力を高めている。

 以前、アルギエリを「まあまあ」の選手と評していたパッキャオは、今月プロバスケットボールデビューを飾るなど、余裕の様子を見せていた。

 しかし、パッキャオは20勝0敗のアルギエリを軽視していることはないとし、自分よりも約10センチ長身のアルギエリを想定したトレーニングを行っていると話した。

「もちろんこの試合を軽視していることはない。彼のハングリー精神、若さ、闘争心を知っている。でも、絶対に勝たせない」

「KO勝ちは想定していない。それを考え始めると、自信過剰になって隙が生まれる。KOは起こるべくして起きる。でも、今集中しなければいけないことは、コンディションを100パーセントに持っていくように、負けん気や積極性を持ってトレーニングに臨むことだ」

 パッキャオは、フィリピンからの移民が多い香港で、ファンの熱い歓迎に驚いたという。

「本当にうれしいよ。香港で多くのフィリピン人に会った。街中にこんなに人がいるとは思っていなかった」

「人々の応援とサポートは、本当に力になる。試合に向けてのインスピレーションと決意を与えてくれるね」

(c)AFP/Agnes BUN