【10月31日 AFP】14-15NBAは30日、各地で試合が行われ、ニューヨーク・ニックス(New York Knicks)が95-90でクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)を下した。

 キャバリアーズのレブロン・ジェームズ(LeBron James)は、ニックスのカーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)に25得点の活躍を許し、地元オハイオ(Ohio)州で行われた今季初戦を勝利で飾れなかった。

 マイアミ・ヒート(Miami Heat)で2度のNBAファイナル制覇を果たし、今季から古巣キャバリアーズのユニホームに身を包んで初めて試合に臨むジェームズは、フィールドゴール(FG)が15本中5本しか入らず、ターンオーバーも8本喫するなど期待外れの成績に終わった。

 しかしシーズンは開幕したばかりで、ジェームズが、ミネソタ・ティンバーウルブズ(Minnesota Timberwolves)から電撃トレードで加入したケビン・ラブ(Kevin Love)を含む新しいチームメートに慣れる時間は多く残されている。

 ジェームズは、興奮に包まれた故郷での復帰戦について、「シュートを何本か外してしまった。幸せな気持ちで試合に臨んだが前半が終わると、その感情は薄れてしまった」と語った。

 ラブが、キャバリアーズの一員として初めての試合で19得点14リバウンドを記録すると、カイリー・アービング(Kyrie Irving)もチーム最多の22得点7アシストを挙げた。

 レギュラーシーズン最優秀選手(MVP)4回を誇るジェームズは、2009-10シーズン終了後にNBAで最初の7年間を過ごした故郷を離れてヒートに移籍すると、4季連続でファイナルに進出し、2度のタイトルを獲得して、今季から再びキャバリアーズと契約を結んだ。

 ジェームズは、前回のキャバリアーズ在籍時にチームをファイナルに導き、優勝こそ果たせなかったが、2季連続でMVPに選出された。クリーブランド(Cleveland)は、1964年から米四大スポーツのタイトルから見放されており、ジェームズはその流れを変えたいとして、今回の復帰でその基盤を築こうとしている。

 この試合のジェームズは、本拠地クイッケン・ローンズ・アリーナ(Quicken Loans Arena)で大熱狂する2万562人の観客の前で、17得点5リバウンド4アシストに終わった。

 キャバリアーズは、ジェームズが先発した合計8回のシーズン開幕戦で2勝しかしていない。

 一方、今年の夏にサラリーキャップの最高限度額でニックスへの残留を決めたアンソニーは、チームをプレーオフに導くことを期待されている。また、バスケットボール界を代表する名将でニックスの球団社長を務めるフィル・ジャクソン(Phil Jackson)氏は、チームの新HCとしてデレック・フィッシャー(Derek Fisher)氏を招へいした。

 フィッシャーHCは、29日のシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)戦で初采配を振るったが、試合は80-104で敗れた。(c)AFP