【10月31日 AFP】フランス各地でピエロの格好をした人々が住民を恐怖におとしいれる事件が発生していることを受け、同国南部の村が、子どもたちがハロウィーンに向けてピエロの衣装を着ることを禁止した。

 人口約6000人のボンダルグ(Vendargues)村の村役場職員は30日、AFPに対し、禁止令は「邪悪なピエロによる混乱をさけるため。悪意を持つピエロが住民たちの間に紛れ込むのを避けることによって、子どもたちを守るためだ」と語った。村役場に掲示された内容によると、「13歳以上の個人または集団」は10月31日から11月1日にかけ、路上や公共の場でピエロの格好をすることを禁じられる。その後も、ピエロの格好を希望する子どもらは、公式な許可を得る必要がある。

 フランス各地ではここ数週間にわたり、悪意を持つ「偽ピエロ」が通行人を怖がらせる不気味な行為が流行しており、動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」で大人気のいたずら動画を真似たものともみられている。

 警察はこれまで、ピエロの衣装を着て通りで騒動を引き起こした十代の若者10人以上を拘束。こうした若者たちの中には、拳銃や刃物、野球バットで武装した者もおり、人々を暴行したケースもある。(c)AFP