【10月30日 AFP】ブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)州の刑務所で、殺人事件で有罪判決を受け服役中の女性受刑者2人が同性結婚した。同国メディアが29日、報じた。

 スザンヌ・フォン・リヒトホーフェン(Suzanne Von Richthofen)受刑者(30)は、当時交際相手だった男とその兄弟に両親を殺害するよう依頼したとして2002年、18歳のときに禁錮39年の実刑判決を言い渡された。

 一方、パートナーのサンドラ・レジーナ・サンチェス(Sandra Regina Sanchez)受刑者は、2006年に起きた子ども誘拐・殺害事件に関与したとして、27年の刑に服している。

 報道によると、2人は刑務所内の衣料品工場で出会い、交際を始めたという。フォン・リヒトホーフェン受刑者は、サンチェス受刑者と共に暮らしたいとして恩赦を拒否し、刑務所内のカップル用区域にとどまることを選んでいた。

 ブラジルでは、2011年の最高裁判決により憲法上の障害がなくなったため同性婚が事実上合法化されている。(c)AFP