【10月29日 AFP】皮肉なお世辞の一種なのかもしれない。

 アルゼンチン・ブエノスアイレス(Buenos Aires)に設置された、元女子テニスのガブリエラ・ サバティーニ(Gabriela Sabatini)氏の銅像から、ラケットが盗まれた。

 ラプラタ川(Rio de la Plata)のほとりに立てられた銅像のお披露目からわずか数週間、サバティーニ氏が固く握りしめていたはずのラケットは、跡形もなく消えた。

 サバティーニ氏の銅像は、元男子テニスのギレルモ・ビラス(Guillermo Vilas)氏や、バスケットボールのエマヌエル・ジノビリ(Manu Ginobili)といった、アルゼンチンのスター選手の記念碑と並んで設置された。

 同市は他にも、サッカーアルゼンチン代表の伝説的存在であるディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏やリオネル・メッシ(Lionel Messi)、元男子ゴルフのロベルト・デ・ビセンツォ(Roberto De Vicenzo)氏といった、名選手の銅像を建てることを計画している。

 11年間の現役生活の中で、現在44歳のサバティーニ氏はツアー27勝を記録、1990年にはシュテフィ・グラフ(Steffi Graf)氏を破り、全米オープンで優勝した。(c)AFP