【10月28日 AFP】エストニア南部ビリャンディ(Viljandi)の高校で27日、女性教師(56)が男子生徒(15)に銃で撃たれて死亡する事件があり、男子生徒は警察に身柄を拘束された。エストニアでこの種の事件が起きたのは初めて。

 警察がAFPに明らかにしたところによると、事件が起きたのはドイツ語の授業中。女性教師の他には死傷者は出ていない。男子生徒が教師を撃った銃は、父親が合法的に所持していたものだという。

 同校の校長によると、男子生徒は平均的な10代の若者で素行もよく、成績も悪くなく、校内で問題を起こしたことはなかった。教師を撃った後は、落ち着いて拳銃を机の上に置くなど冷静だったという。校長は、撃たれた教師と男子生徒との間にトラブルがあったとの話は聞いておらず、どういうことなのか全く理解できないと話した。

 男子生徒が女性教師を撃った動機は不明だが、主要紙ポスティメス(Postimees)は、この男子生徒がフェイスブック(Facebook)などのソーシャルメディアに銃や戦場の写真と一緒に物騒な投稿をしていたと伝えている。4月1日付の投稿には「俺がおとなしいからって俺がどんな人間か判断するなよ。殺人の計画を大声で話すやつなんかいないぞ」と書かれていたという。

 男子生徒が未成年として殺人罪で有罪となった場合、最高で禁錮10年の刑が科せられる。(c)AFP/Maris Hellrand