■最大の教訓は忍耐

 NBAでは新顔となるデビッド・ブラット(David Blatt)HCが指揮を執るキャバリアーズは、脇を固める強力な選手としてシュートの名手マイク・ミラー(Mike Miller)と、2010-11シーズンにダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)のファイナル優勝に貢献したショーン・マリオン(Shawn Marion)も獲得した。

 ジェームズは、「これまで得た最大の教訓は忍耐だ」とし、「誰もが常に最終結果やトンネルの先を見たがるが、(そういう彼らは)スタートからフィニッシュまでの道のりや、その間に起きることをまったく理解していない。自分は、それを分かっているし、知っているんだ」と語った。

「このチームは長い間大舞台を経験しておらず、多くの選手にとって新たな試練が訪れるだろう。その点で好都合なのは、トロフィーを獲得したベテラン勢が、目標のために何をするべきかを、キャリアを通じて最大の難関は何かを、その経験を通して教えられることだ」

 ジェームズは、NBAファイナルでは王座に二度上り詰めた一方で、前回キャバリアーズに在籍していた2006-07シーズンにはサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)にスイープを喫しているほか、ヒート時代の2010-11シーズンにはマーベリックス、そして昨季はスパーズに敗れるなど、合計三度の敗北を経験している。

 その結果ジェームズは、チームを王者にするためには毎日が貴重であることを知っている。

「その日は無駄にできないのだということを、毎日理解していなければならない」とし、「毎日欠かさず準備して向上を図る必要がある。そのプロセスで行き詰まることがなければ、シーズン最後に自分たち自身の手で好機をつかむことになる」

(c)AFP/Jim SLATER