【10月25日 AFP】スイス政府は22日、国内のナイトクラブでストリッパーなどとして働く外国人にこれまで認めていた労働許可証の発行を取りやめると発表した。

 スイスのナイトクラブではロシア、ドミニカ共和国、タイなどから来た外国人女性がダンサーやストリッパーとして働いている。スイス政府は1995年から、こうした外国人女性を悪質な性風俗業者から保護する目的で、8か月に限って労働を認める短期滞在許可証を発行していた。

 だが、スイス政府の声明によると、この特別滞在許可証がむしろ性的搾取を誘発し、人身売買の温床になっていることが連邦移民局の調査で2010年に判明。2015年末をもって、発行を取りやめることを決めたという。

 シモネッタ・ソマルガ(Simonetta Sommaruga)司法相は記者会見で、ナイトクラブで働く外国人女性たちは「飲酒を強要され、売春行為をさせられている。だが、それを証明することは困難だ」と説明した。(c)AFP