【10月23日 AFP】中国・北京(Beijing)の空港近くの上空を無許可の航空機が飛行していたとして、計1200人以上の兵士が出動、数機の戦闘機などが緊急発進(スクランブル)したが、航空機は地図を作製するための無人機だったことが分かった。国営メディアが23日、伝えた。

 事件があったのは昨年12月で、国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、これまでに事件との関連で3人が起訴された。

 同紙が検察当局の話として伝えたところによると、問題の航空機がレーダーに捉えられてから、兵士1226人、軍用車123台、レーダー技師26人、戦闘機とヘリコプターそれぞれ2機が動員された。

 警察は無人機を飛ばせていた2人の身柄を拘束。その後、別の1人が無人機の飛行に関与していたことを認めたという。

 3人は航空技術関連の会社で働いていおり、無人機は、全長2.3メートルで、調査や測量目的で作られたものだという。

 中国では無人、有人にかかわらず、空軍や航空当局、地元の航空管制当局から事前に許可を得ずに航空機を飛ばすことは認められていない。(c)AFP