【10月20日 AFP】(一部更新)米軍は19日、シリア北部の町アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)でイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」と激戦を展開しているクルド人部隊に対し、空から武器、弾薬、医療品などを投下する支援を初めて行ったと発表した。

 米中央軍(US Central CommandCENTCOM)によると、C-130輸送機3機が「数回にわたり」、イラクのクルド人自治区から提供された小火器などの支援物資の空中投下を行い、成功したという。コバニを掌握しようと試みるイスラム国に対する「抵抗を継続させるため」だとしている。

 欧米はシリア北部と国境を接するトルコに対し、コバニにおける戦闘で、より直接的な関与を強く求めているが、トルコ政府はクルド人に対する武力支援や過激派との戦闘への介入には消極的で、米軍の動きはトルコ政府の反発を招く可能性がある。(c)AFP