【10月19日 AFP】ロシアテニス連盟(Russian Tennis FederationRTF)のシャミール・タルピチェフ(Shamil Tarpischev)会長は18日、同国のトーク番組でセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)/ヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)姉妹を笑いの種にしたことを謝罪し、語弊があることを強調した。

 指導者経験が豊富なタルピチェフ会長だが、テレビ番組を盛り上げようと、セレーナとヴィーナスを「ウィリアムス兄弟」と呼んだ。

 この発言が英語に訳され、女子テニス協会(Women's Tennis AssociationWTA)の耳に入ると、タルピチェフ会長は、罰金2万5000ドル(約270万円)を科された上に、1年間WTAツアーでの活動を禁じられた。

 RTFが出した声明で、タルピチェフ会長は「セレーナとヴィーナスは、疑いようもなく素晴らしいアスリートだ」と述べ、「トップレベルでテニスをしており、パワフルさと粘り強さを体現している」と表現した。

「深夜番組で出てしまった無意識の発言が、テニス全般のイメージと、仲良く和気あいあいとしたチームに対し、悪影響を及ぼした」

 タルピチェフ会長は、ウィリアムス姉妹を傷つける意図はなかったと主張している。

「前後の文脈がない発言が一人歩きしてしまったせいで、ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳なく思います」

「ここまでの騒ぎになる話ではないと思います。テレビ番組での私の発言に、悪意はなかったのです」

(c)AFP