【10月18日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のデビッド・モイーズ(David Moyes)前監督は、約10か月で指揮官を解任された際にクラブは正しい行いをし損ねたと語った。

 モイーズ氏は、ユナイテッドでの1シーズン目終了を迎える前に、解任を告げられた。

 同氏は、引退したアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏の最後のシーズンで王者となったユナイテッドが、プレミアリーグ時代のクラブ史上最低となる7位でシーズンを終えるという衰退ぶりを見送った。

 ファーガソン氏から直接後任に任命されたモイーズ氏は、ユナイテッドが6年契約の中で指揮官が最終的にはチームを軌道に戻すことができるだろうという信頼をもっと持つべきだったと主張する。

 モイーズ氏は17日、英国放送協会(BBC)に対し「私の手にした仕事には6年間の計画があると考えていた。6年の契約にサインしたんだ。残念ながら計画通りとは行かなかったが」と語った。

「全うするチャンスが与えられると思っていたが、思ったようにはならなかった。試合に負けていたとはいえ、そうなるとは本当に思っていなかったから、仕事を失った当初は本当に辛かった」

「そうなれば辛いというのは分かっていたが、厳しいときにも監督を支えてくれると思ったクラブに加入したのだから、そんなときには支援してくれるだろうと確信していた。サー・アレックスも就任当初は厳しい時間を過ごした」

「サッカー界の景色というものが多少変化したことはしっかり理解しているが、ユナイテッドは常に正しいことのために立つと考えていたし、私にとって適切なことをなしてくれると考えていた」

 ユナイテッドで悔しい経験をしたモイーズ氏だが、適した仕事があれば指導者の道に戻ること気持ちはあると語った。しかしながら、ここ数か月の交渉に関するアプローチについては否定した。

「休暇は楽しんだ。適切な仕事を待って、それが私の望むものであると確かめる。野望を持ったクラブでなければエバートン(Everton)を離れることはなかっただろう。マンチェスター・ユナイテッドはその機会を私に与えてくれると思っていた。しかし、それは実現しなかった」

「次に私が加入するクラブでは、チームをつくるという機会を与えてもらいたい。それが得意だと私は思っているからね」

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