【10月17日 AFP】イタリア・セリエA、インテル(Inter Milan)のエリック・トヒル(Erick Thohir)会長は、グローバルなものの見方をしなければ、すでに後れを取っている同リーグが、さらに格下げされるだろうと警告した。

 16日、米CNNテレビのウェブサイト「CNN.com」に掲載されたインタビューで、トヒル氏は「イタリアは、2番手、3番手どころか、4番手にも入れない。9番手になり、ポルトガルやオランダに立ち位置を奪われる」と話した。

 1年前、インテルの株式の70パーセントを取得したトヒル氏は、2010年にイタリアのチームとして最後に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を制した同チームが、3年連続でチャンピオンズリーグの出場権を逃したことを、とりわけ心配している。

 インドネシアの実業家であるトヒル氏は、リーグの幹部に対し、変化を受け入れなければファンを失うと警告しており、その結果として、ライバルの他リーグに市場のシェアを奪われることになると考えている。

 イタリアサッカーは2006年、カルチョ・スキャンダルとして知られる八百長スキャンダルで大打撃を受け、ユベントス(Juventus)がセリエBに降格させられるなどの処罰が下された。

 その後、イタリアが経済危機に陥った結果、多くのイタリア人が職を求めて他国に移住するなど、国内の市場は低迷している。

 インテルやACミラン(AC Milan)、ユベントスが提示していた巨額の報酬は、いまや過去のものとなり、スター選手は、条件が良い契約を求めて他リーグへ移籍してしまう。