【10月16日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長は15日、2022年W杯の開催予定地となっているカタールについて、仮に投票過程での不正の証拠が見つかった場合の投票やり直しを支持した。

 UEFA会長で、国際サッカー連盟(FIFA)の副会長でもあるプラティニ氏は、フランスのテレビ局TF1で「2022年のカタール大会については、私は誰の影響も受けていない」と話した。

「私の知る限り、投票は完全に透明な状況で行われたし、以前から言ってきたとおり、投票過程に不正を疑わせる要素がほんのわずかでもあれば、投票をやり直す」

「しかし、現時点でわれわれのところにそうした情報は入ってきていない」

 プラティニ会長は以前から、W杯未開催の地域でサッカーを発展させるため、カタールに票を投じたことを隠していない。しかし、投票後はカタール大会は夏ではなく冬に行い、過酷な暑さのなかでの開催は避けるべきだと公言している。

 2018年大会と2022年大会の開催地については、投票過程に不正があったと言われる中で、2018年はロシア、4年後の2022年はカタールが開催権を獲得している。

 この件については、連盟の倫理委員会が調査を行っており、FIFAは9月にその報告書を受け取った。

 2大会の開催地決定投票で、不正があったとの主張を先導しているのは、米連邦検事を務めたこともあるマイケル・ガルシア(Michael Garcia)氏。カタール大会の方を特に注視している同氏は、FIFAに対して調査結果を公表するよう求めており、先月、スイス・チューリヒ(Zurich)で行われたFIFAの執行委員会の会合前日にも、その点を訴えていた。(c)AFP