【10月14日 AFP】イスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」は13日、トルコ国境沿いにあるシリア北部の町アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)中心部に進攻し、防衛するクルド人部隊と激しく衝突した。

 この突破により、イスラム国はコバニへの攻撃を開始してから1か月足らずで町の半分を制圧。3週間以上にわたり行われてきた米軍主導の空爆もイスラム国を阻止することはできていない。

 トルコに逃れたコバニの地元政治家によると、イスラム国の戦闘部隊はコバニの東西南の3面を包囲しており、現在はトルコと国境を接している北面を制圧しようとしている。この北面が掌握されれば、コバニは外部から隔絶され、イスラム国による「虐殺」が始まる恐れがあるという。

 英国を拠点とする非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によれば、コバニの戦闘は有刺鉄線を張ったトルコ国境の柵から1キロに満たない範囲にまで拡大。国境周辺では自動車を使ったイスラム国による自爆攻撃3件が発生している。

 同監視団によると、イスラム国はコバニ中心部まで進軍し、主要な建物を占拠、コバニの防衛に就くクルド人部隊をトルコ国境に接する町の北側へ押し込んでいるという。(c)AFP/Burak Akinci with Rita Daou in Beirut