【10月14日 AFP】米テキサス(Texas)州保健当局は13日、リベリア人のエボラ出血熱患者を看護しエボラウイルスに感染した女性看護師の飼い犬について、殺処分しない方針を発表した。

 テキサス州保健局のデービッド・レーキー(David Lakey)長官は、女性看護師が犬を飼っていたことを明かしたうえで「適切な対応をとりたい」と述べ、犬を保護観察下におくことが可能な場所を早急に探していると語った。

 また、テキサス州ダラス(Dallas)のマイク・ローリングス(Mike Rawlings)市長も、「この犬は女性看護師にとって大切な存在であり、安全を確保したい」と語ったという。

 エボラ感染者の飼い犬への対処法について米当局が出した結論は、スペインが前週に下した殺処分の決定とは対照的だ。

 スペイン当局は、首都マドリード(Madrid)でエボラ出血熱への感染が確認された看護師の飼い犬「エクスカリブル(Excalibur)」の殺処分を命令。動物保護団体などが抗議したものの、エクスカリブルは8日、殺処分された。

 専門家によれば、犬もエボラウイルスに感染するが、ウイルスが犬から人に感染するとの証拠はない。(c)AFP