【10月13日 AFP】14MLBは12日、プレーオフのナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)第2戦が行われ、セントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)が5-4でサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)に勝利した。

 コルテン・ウォン(Kolten Wong)が9回裏にサヨナラ本塁打を放つなど、この試合で計4本塁打を記録したカージナルスは、これでシリーズの戦績を1勝1敗とした。

 カンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)とボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)の勝者を迎え打つワールドシリーズ進出を懸けた両チームの戦いは、14日からサンフランシスコ(San Francisco)に舞台を移して行われる。

 9回表に同点打を許したカージナルスは、その裏に先頭打者のウォンがジャイアンツの救援投手セルジオ・ロモ(Sergio Romo)にカウント0-1とされたところで右翼スタンドへ一発を放った。

 カージナルスは8回裏にマット・アダムス(Matt Adams)が、この回から登板したジャイアンツのハンター・ストリックランド(Hunter Strickland)が投げた97マイル(約156キロ)の速球を観客席までたたき込み、4-3とリードを奪った。

 しかし、9回表にカージナルスの抑え投手トレバー・ローゼンタール(Trevor Rosenthal)が、一死から代打のアンドリュー・スザック(Andrew Susac)とフアン・ペレス(Juan Perez)に連続で単打を浴びた。ジャイアンツは、グレゴール・ブランコ(Gregor Blanco)の打球がライナーでジョニー・ペラルタ(Jhonny Peralta)遊撃手のグラブに収まると、続くジョー・パニック(Joe Panik)がフルカウントから四球を選んだ。

 すると、カージナルスのローゼンタールがホームベース手前でワンバウンドするワイルドピッチを犯して、これを負傷したヤディアー・モリーナ(Yadier Molina)に代わり途中からマスクをかぶったトニー・クルーズ(Tony Cruz)が球を後ろにそらすと、そのすきにジャイアンツは代走のマット・ダフィー(Matt Duffy)が同点の本塁を踏んだ。

 ジャイアンツは、なおも満塁のチャンスが続いたが、カージナルスは救援投手セス・マネス(Seth Maness)がパブロ・サンドバル(Pablo Sandoval)をゴロに仕留めて危機を脱した。

 この試合で、マット・カーペンター(Matt Carpenter)とオスカー・タベラス(Oscar Taveras)も本塁打を記録したカージナルスは、ポストシーズンにおけるジャイアンツの敵地での連勝を7で止めた。

 カージナルスは、レギュラーシーズンではナ・リーグ最低の合計105本塁打しか記録していないものの、今プレーオフでは計6試合で11本打っている。

 一方でこの試合でカージナルスは、モリーナが6回に左斜紋筋を痛めてベンチへ下がるアクシデントに見舞われ、同選手の残りのシリーズ出場の可否が定かではない状況となっている。

 カージナルスは現在、最近の4年間で3度目となる2年連続のワールドシリーズ進出を目指している。(c)AFP