【10月13日 AFP】大型のサイクロン「フッドフッド(Hudhud)」は12日、インド東部に上陸した。数十万人が避難したものの、上陸に伴い3人が死亡。風速約55メートルの暴風により送電線はなぎ倒され、道路と鉄道は閉鎖された。

 最大の被害を受けた南東部アンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州では、12日午前11時半(日本時間午後3時半)のサイクロン上陸に先立ち、沿岸地域の住民約30万人が避難。さらに隣のオリッサ(Orissa)州では10万人以上が夕方前までに避難した。

 アンドラプラデシュ州防災委員会の委員はAFPの取材に対し、倒木の下敷きになり2人が死亡、豪雨で崩れた壁の下敷きになり1人が死亡したと語った。

 オリッサ州では1999年のサイクロン被害で8000人以上が死亡しており、当局はその災害を繰り返さぬよう努めている。インド当局は昨年、大型サイクロン「ファイリン(Phailin)」上陸に先立ち過去最大規模の約100万人を避難させ、犠牲者を18人に抑えることができた。(c)AFP/ Vivek NEMANA