【10月12日 AFP】男子テニス、上海マスターズ(2014 Shanghai Rolex Masters)は11日、シングルス準決勝が行われ、大会第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-4、6-4のストレートで第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を退け、決勝に駒を進めた。

 ジョコビッチにとっては、中国での連勝記録と、大会3連覇の夢が絶たれたことになる。

 四大大会(グランドスラム)通算17勝を誇るフェデラーは、力強いサーブと、ネット際での巧みなプレーで、ジョコビッチにリズムをつかませなかった。

 ネットプレーを意図的に増やしたことについて、フェデラーは「うまくいって本当に良かった」と話している。

 フェデラーは、決勝でフランスのジル・シモン(Gilles Simon)と対戦する。シモンは、準決勝でスペインのフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez)を破った。

「素晴らしい試合だった」とジョコビッチとの対戦を振り返るフェデラーは、「とても良いプレーができたと思う。今日の試合で、うまくいかなかったことは一つもない」と満足げな様子を見せた。

 フェデラーは、これでジョコビッチとの対戦成績を19勝17敗に伸ばし、世界ランクでも、虫垂炎を患っているラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に代わり、2位に浮上する。

 ジョコビッチは、「最初から最後まで、本当にすごくいい試合をしていた」とフェデラーを評し、「僕もそこまで悪くはなかったと思う。彼は、自分のやりたいプレーを完璧にやった。それだけだ」とすると、「完璧な試合だった」と先輩プレーヤーを絶賛した。

「僕との対戦では、五本の指に入る試合になったんじゃないかな」

 上海マスターズでのフェデラーの最高成績は、2010年の準優勝となっているが、上海(Shanghai)で行われた2006年と2007年のテニス・マスターズ・カップ(Tennis Masters Cup、現ATPワールドツアー・ファイナル)では、トロフィーを掲げた経験がある。(c)AFP/Neil CONNOR