【10月10日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2014)第15戦の日本GP開幕を控え、レプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)は、総合2連覇を決めたいと意気込んでいるものの、F1ドライバーが悪天候の中で命を脅かす事故を起こしたことを受け、台風の接近におびえている。

 鈴鹿の荒れたコンディションの中、マルシャ(Marussia F1 Team)のジュール・ビアンキ(Jules Bianchi)が頭部に重傷を負ったことで、二輪の選手も少なからず不安を抱えていることだろう。

 先週末の悪天候がまだ記憶に新しい中、大型で非常に強い台風19号(アジア名:ヴォンフォン、Vongfong)は、直撃する前から激しい雨をもたらすことが見込まれている。

 F1日本GPの主催者が、どうして決勝の日程を早めなかったのかと責め立てられていることもあり、ツインリンクもてぎ(Twin Ring Motegi)の担当者も、さまざまな指示を出されているはずだ。

 マルケスは、F1での事故について「もちろん、ああいう状況を見るのはつらい」とすると、「MotoGPではないが、ドライバーであることは変わらない」と話した。

「ジュールと家族の幸運を祈るよ」

 マルケスは、選手がモーターレースの危険性を十分に理解しているとしながらも、鈴鹿で起きたことをしっかり検証してほしいと念押しした。

 2位以下に75ポイント差をつけ総合首位に立つマルケスは、日本GPで優勝を逃したとしても、ライバルの出方によっては連覇が確定する。(c)AFP/Hiroshi HIYAMA