【10月9日 AFP】ケンタッキー・ホース・パーク(Kentucky Horse Park)は8日、競馬の伝説的名馬で、殿堂入りを果たしているシガー(Cigar)が死亡したと発表した。24歳だった。

 年度代表馬に2度選出された実績を誇るシガーは、病院で手術を受けたあと、死去したとされている。

 ケンタッキー・ホース・パークの関係者は、「シガーはこの半年間、頸椎の関節炎などの健康問題に苦しんでいた。そして、そのほかにもいくつかの問題を抱えていたため、肉体的にも、精神的にも限界を超えていた」と明かしている。

 シガーは1995年のブリーダーズカップ・クラシック(Breeders' Cup Classic)や、1996年のドバイ・ワールドカップ(Dubai World Cup)を含め、1994年10月から1996年7月にかけて16連勝を飾っている。

 アレン・ポールソン(Allen Paulson)氏がオーナーで、ビル・モット(Bill Mott)調教師によって管理され、ジェリー・ベイリー(Jerry Bailey)氏が主戦騎手を務めたシガーは、1995年と1996年に年度代表馬に選出され、2002には殿堂入りを果たした。

 1993年にデビューしたシガーは、1994年11月にアケダクト競馬場(Aqueduct Racetrack)で行われたマイルレースを制するまで大舞台で勝利したことは無かった。現在そのレースは、シガーの功績を記念して同馬の名前が入っている。

 シガーは1996年のブリーダーズカップ・クラシックで3着に終わったあと引退。生涯成績は33戦19勝で、通算獲得賞金999万9815ドルは当時の最高記録となった。(c)AFP