【10月9日 AFP】英ロックバンド「ピンク・フロイド(Pink Floyd)」が20年ぶりに発売するスタジオアルバム「The Endless River」に、物理学者のスティーブン・ホーキング(Stephen Hawking)博士が前作に続き参加していることがわかった。ただ元メンバーのロジャー・ウォーターズ(Roger Waters)氏は同作品に関わっていないようだ。

 11月に発売予定のこの新作は、今年の最注目アルバムの一枚だ。一部の音楽情報サイトが伝えた楽曲リストには、「トーキン・ホーキン(Talkin' Hawkin)」というタイトルの楽曲が含まれており、これにホーキング博士が参加しているという。

 筋萎縮性側索硬化症を患い体の不自由なホーキング博士は、1994年発表の「対/TSUI(Division Bell)」に収められた楽曲「キープ・トーキング(Keep Talking)」にも参加していた。

 音楽サイト「Consequence of Sound」が報じたところによると、収録される全18曲のうちの12曲は、2008年に死去したキーボーディストのリチャード・ライト(Richard Wright)氏が作曲に関わっている。

 バンドを1985年に脱退したウォーターズ氏は同作品には不参加だ。同氏はフェイスブック(Facebook)への最近の書き込みで、デヴィッド・ギルモア(David Gilmour)氏とニック・メイソン(Nick Mason)氏がアルバムの制作を進めているとしながら、現在のピンク・フロイドはこの2人によって構成されていると述べていた。

 また「俺は『Endless River』とは何の関係もない。ロケット工学の話をしてるわけじゃないんだから、それくらいはちゃんと理解してくれよ」ともコメントしている。(c)AFP