【10月8日 AFP】カナダ議会は7日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に対し、米国が主導する有志連合がイラクで実施している空爆への参加を、賛成157、反対134で承認した。

 カナダは最長6か月の予定で空爆に参加することになった。スティーブン・ハーパー(Stephen Harper)首相が党首を務める与党・カナダ保守党(Conservative Party of Canada)が賛成したのに対し、野党の新民主党(New Democratic Party)と自由党(Liberal Party of Canada)はいずれも、作戦への参加によって泥沼に入り込む可能性があると懸念して反対票を投じた。

 法案の可決を受け、空軍兵士約600人をはじめとする軍関係者、戦闘機6機とその他の軍用機が中東へ向かう。ただし、地上部隊は派遣しない意向を首相は明らかにしている。一方で、イラク北部にすでに派遣されている特殊部隊の隊員69人は、今後もイスラム国と戦うイラク治安部隊の軍事顧問として活動を続ける。(c)AFP