【10月7日 AFP】オーストラリアの警察当局は6日、クイーンズランド(Queensland)州ブリスベーン(Brisbane)の高級地区にある集合住宅の1室から見つかった遺体の一部について、殺人の疑いで捜査を開始したと発表した。

 警察は4日夜、近隣の住民からひどい臭いがすると通報を受けてテネリフェ(Teneriffe)にある集合住宅に駆け付けた。詳細は発表されていないが、警察はこの部屋の中で遺体の一部が見つかったことと、近くの路上で死んでいる男性が発見されたことを認めた。また現場で、「無理心中に関連した捜査を開始する理由を見つけた」としている。

 現地紙ブリスベーン・クーリエメール(Brisbane Courier-Mail)によると、死んでいた男性は28歳のクルーズ船の調理師で、最近、インドネシア人の交際相手の女性とともに移り住んできたばかりだった。同紙は男性が、自室から逃走した後に自分で喉を切って死んだと報じているが、警察はこの情報について何もコメントしなかった。また室内では、女性の遺体の一部が、業務用鍋に入れられコンロで調理された状態で見つかったとする報道についても、警察は言及していない。

 同紙によれば現場では6日、医療廃棄物を保管する容器を検視官らが運び出す様子がみられた。(c)AFP