【10月6日 AFP】香港(Hong Kong)で民主的な行政長官選挙の実施を求め1週間以上にわたって続いている抗議行動について、中国国営メディアがこぞって抗議行動による混乱を強調する中、6日付の中国共産党の機関紙・人民日報(People's Daily)は、民主派デモが「民主主義を後退させている」と批判する記事を掲載した。

 これまでにも香港でのデモへの批判を展開してきた人民日報は、民主派のグループ「オキュパイ・セントラル(Occupy Central、中環を占拠せよ)」や学生たちが率い始め、ここ数日、香港の金融街・中環(Central)地区に数万人を集めている占拠行動に関し、3本の記事で新たに批判した。このうち1人の解説者は「ごく一部の少数の者が違法な手段で、公共空間や公共の利益を侵犯しないこともまた民主主義の基本原則だ。この見地から、現在香港で起きている「オキュパイ・セントラル」行動は完全に民主主義の原則に反するものであり、民主主義を後退させるものだ」と述べている。(c)AFP