【10月3日 AFP】西アフリカで流行するエボラ出血熱の世界的な拡大を阻止するために国連(UN)が「最優先事項」として立ち上げた「国連エボラ緊急対応ミッション(UN Mission on Ebola Emergency ResponseUNMEER)」が2日、始動した。UNMEERを率いるアンソニー・バンバリー(Anthony Banbury)氏が同日、エボラで最も大きな被害の出ている西アフリカの3か国視察を、リベリアの首都モンロビア(Monrovia)からスタートさせた。

 バンバリー氏は、エボラ流行の危機を終わらせる唯一の方法として、「最後の1人までエボラ患者をなくすことができれば、他者への感染リスクはなくなる。これが達成できた時が、UNMEERが去る時だ」と語った。

 バンバリー氏によれば、UNMEERは保健および教育関連活動に加え、まだエボラ感染が及んでいない近隣諸国に感染を防ぐ措置として輸送手段を提供するという。

 バンバリー氏は報道陣らに「UNMEERの活動が早く終結するほど、われわれ全てにとって望ましい」と述べ、「できるだけ早く達成したい。それは失われる命も少ないことを意味するからだ」と語った。(c)AFP/Zoom Dosso