【10月2日 AFP】米中両国は1日、香港(Hong Kong)で勢いを増している民主化デモについて公然と意見を戦わせた。中国側は「内政問題だ」として米国の介入をけん制した上で、香港で行われている「違法行為」は容認することはできないと主張した。

 ホワイトハウス(White House)によると、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は同日、スーザン・ライス(Susan Rice)大統領補佐官(国家安全保障担当)と中国の王毅(Wang Yi)外相の会談に同席した際、米政府は「香港の情勢を注視している」と述べ、「香港政府とデモ参加者らの意見の相違が平和的に解決されることを望むと表明した」という。

 このわずか数時間前、米国務省でジョン・ケリー(John Kerry)国務長官と会談した王外相は、香港のデモに米国は無関係だとして、同長官と意見を衝突させていた。外相は、ケリー長官との共同記者会見の場で、「中国政府は自らの立場を極めて強く、明確に示してきた。香港の問題は中国の内政問題だ」と述べ、「どの国や社会も、公共の秩序を乱す違法行為は許容しないだろう。米国でも香港でも、それは同じことだ」と主張した。(c)AFP/Jo Biddle