【10月1日 AFP】第17回アジア競技大会(17th Asian GamesAsiad)は30日、テニスの男子シングルス決勝が行われ、西岡良仁(Yoshihito Nishioka)が6-2、6-2で台湾の盧彦勲(Yen-Hsun Lu、ルー・イェンスン)に勝利し、男子シングルスの日本人選手では40年ぶりとなる金メダルを獲得した。

 世界ランキング168位で19歳の西岡は、同42位のベテラン盧を約1時間40分で破り、1974年テヘラン大会の坂井利郎(Toshiro Sakai)氏以来となる快挙を達成した。

 西岡は2度目のマッチポイントで勝利を決めると、両腕を突き上げ、スタンドにいるチームメートから渡された日の丸を体に巻き付け、コートで喜びを爆発させた。

 今年初めて、ATPツアーに通年で参戦している10代の西岡は、「信じられません。今日はそんなに良いテニスじゃありませんでしたから」と語った。

「目標はできる限り早くランキング100位以内に入ること。今年中に達成できればよかったですけれど、でも今日はすごくうれしいです」

 第1セットにいきなり5ゲームを連取した西岡は、続く自身のサービスゲームを失って初めて盧に1ゲームを与えたものの、わずか32分でこのセットを制した。

 そして迎えた第2セット、西岡は最初のゲームをブレークすると、ダブルフォールトの多い盧に対して一度もリードを奪われることなく、最後は2度目のマッチポイントで勝利をつかんだ。(c)AFP