【9月29日 AFP】仏航空大手エールフランス(Air France)のパイロットでつくる主要労働組合「SNPL」は28日、2週間にわたって実施していたストライキを終結し、会社側との「より冷静な」協議に応じると表明した。

 エールフランスによると、運航便数は29日には通常の6割まで回復し、2~3日で正常に戻る見通し。ただ、同社史上最長となったストの損害額は、2億ユーロ(約270億円)に上るとみられる。

 エールフランスは、格安航空会社の競争が激化する中距離セクターでのシェア維持に苦戦しており、傘下の格安航空会社トランサビア・フランス(Transavia France)の事業拡大を経営再建の柱とみている。しかし、パイロットらはトランサビアの増便でエールフランス便の本数が減らされたり、契約条件が変更されたりする懸念があるとしてストに突入していた。(c)AFP