【9月29日 AFP】以下は、過去20年間で多くの死者を出した火山噴火の一覧。

1994年 ─ インドネシア:人口が集中するジャワ(Java)島中部に位置する同国で最も活動的な活火山、ムラピ(Merapi)山が噴火し、60人以上が死亡、約6000人が避難を強いられた。

1995年 ─ フィリピン:ミンダナオ(Mindanao)島南部にあるパーカー(Parker)火山の噴火口が崩壊し、少なくとも70人が死亡、30人が行方不明となった。なお、4年前の1991年には首都マニラ(Manila)の北80キロにあるピナツボ山(Mount Pinatubo)の噴火で800人以上が死亡している。

1997年 ─ 英領モントセラト(Montserrat):カリブ海(Caribbean Sea)のモントセラト島の火山の噴火により、モントセラトの政庁所在地プリマス(Plymouth)が壊滅状態に。高温の岩石と火山灰雲の火砕流に巻き込まれ20人が死亡、または行方不明になった。

1999年 ─ ペルー:首都リマ(Lima)北東部のアンデス(Andean)地域で発生した突然の火山噴火で地滑りが起き、同地域の5村が土砂に埋まった。

2002年 ─ コンゴ民主共和国(旧ザイール):同国東部にあるニーラゴンゴ(Nyiragongo)火山の噴火でゴマ(Goma)市中心部と住宅区域数か所が破壊され、70人以上が死亡した。

2010年 ─ インドネシア:ムラピ山で起きた1872年以降で最大の火山爆発により、少なくとも350人が死亡。同山は1930年にも大規模な噴火を起こし、1300人が犠牲となった。

2014年 ─ インドネシア:スマトラ(Sumatra)島にある活火山、シナブン山(Mount Sinabung)が大規模な噴火を起こし、少なくとも16人が死亡。同山は2010年に噴火するまで400年間にわたり休火山状態だった。

2014年 ─ 日本:御嶽山(Mount Ontake、3067メートル)が突然噴火し、山頂付近で「心肺停止」状態の登山者31人が救助隊により発見された。同山は何の前触れもなく噴火し、火山灰、岩石、水蒸気を噴出。噴火発生後、これまでに4人の死亡が確認されている。日本では1991年、雲仙(Unzen)の火山噴火で43人が犠牲になっている。

 史上最悪の火山噴火は、インドネシアで1883年に発生し、3万6000人以上の犠牲者を出したクラカトア(Krakatoa)火山の爆発とみられている。この噴火では、噴出した火山灰、岩石、噴煙が上空20キロ以上にまで到達、周辺の地域は暗闇に包まれた。また噴火で発生した巨大な津波は世界中で感知された。(c)AFP