【9月26日 AFP】今年7月に米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)の高速道路でハイウエーパトロールの白人警官に繰り返し殴られた黒人女性が、150万ドル(約1億6300万円)の支払いを受けることで和解に応じた。女性の弁護士が25日明らかにした。

 ロサンゼルス近郊の高速道路の道路脇で今年7月、黒人女性マリーン・ピノック(Marlene Pinnock)さん(51)に白人警官がのしかかり頭を何度も殴っている様子を、通り掛かった他の車の運転手が携帯電話で撮影した動画が出回り、アフリカ系米国人たちから激しい非難が巻き起こっていた。

 ピノックさんの代理人を務めるキャリー・ハーパー(Caree Harper)弁護士は、マイクロブログのツイッター(Twitter)で「ピノックさんには一生(賠償金が)支払われ、この警官は職を失うだろう」と述べた。

 カリフォルニア・ハイウエーパトロール(California Highway PatrolCHP)によると、ピノックさんを殴ったダニエル・アンドリュー(Daniel Andrew)元隊員はすでに退職している。

 CHPのトップ、ジョー・ファロー(Joe Farrow)コミッショナーは和解を歓迎し、賠償金の支払いは「(ピノックさんを)長期的に支える仕組み」と説明し、さらに「事件が起きたとき、私は調査と敏速な解決を約束し、前向きに努力してきた結果、今日すべての当事者に満足のいく和解に至った」と述べた。(c)AFP