【9月24日 AFP】現代アート市場情報の世界的大手である仏アートプライス(Artprice)が23日に発表した年次報告によると、13年7月から1年間の世界の現代アート作品の落札総額は、史上初めて20億ドル(約2200億円)を突破した。

 この期間に行われた公開競売での現代アート作品の落札総額は、前年比40%増の20億460万ドル(約2220億円)に上った。

 現代アート市場で依然、高い人気を誇っているのは、ジャンミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)と、ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)氏、クリストファー・ウール(Christopher Wool)氏の作品で、3人の作品の落札総額は3億3900万ドル(約420億円)に上った。バスキア氏は、88年に死去している。


 特に今年11月末に仏パリのポンピドー・センター(Pompidou Centre)で大規模な回顧展が予定されているポップアーティストのクーンズ氏は、13年11月に米ニューヨークのクリスティーズ(Christie's)で行われたオークションで、代表作「バルーンドッグ(Balloon Dog)」が5840万ドル(約63億円)で落札され、存命の美術作家として最高落札額の記録保持者となった。

 この他、この1年間での落札額ランキング10位には上から順に、曾梵志(Zeng Fanzhi)氏(中国)、ピーター・ドイグ(Peter Doig)氏(英)、リチャード・プリンス(Richard Prince)氏(米)、故マルティン・キッペンベルガー(Martin Kippenberger)氏(独)、さらに3人の中国人作家、罗中立(Luo Zhongli)氏、陳逸飛(Chen Yifei)氏、張暁剛(Zhan Xiaogang)氏が続いている。(c)AFP/Antoine FROIDEFOND