【9月20日 AFP】5か月に及ぶウクライナでの戦闘の終結の道を探る直接交渉が19日、ベラルーシの首都ミンスク(Minsk)で始まった。2週間前に同市で結ばれたものの完全には順守されていない停戦合意を固める試みだ。

 ウクライナからはレオニード・クチマ(Leonid Kuchma)元大統領が、一方的に樹立を宣言したドネツク(Donetsk)およびルガンスク(Lugansk)の「共和国」からは親ロシア派指導者4人が交渉の席に着いた。また、ロシアのミハイル・ズラボフ(Mikhail Zurabov)駐ウクライナ大使と欧州安保協力機構(Organization for Security and Cooperation in EuropeOSCE)の特使も参加している。

 交渉会議が開かれているミンスクのホテルの外にいるAFP特派員によると、各代表は会議に参加するため19日遅くに会場に到着した。

 ウクライナのクチマ元大統領は「この会議で何らかの前進を期待している」と述べ、交渉の主な議題は暴力行為の停止だと付け加えた。

 ウクライナは今週、親ロシア派掌握地域に限定的な自治権を認める法案と戦闘員に対する恩赦を与える法案を採択し、和平に向けた動きを見せていた。

 停戦以来、民間人とウクライナの軍人の計34人が死亡したが、親ロシア派武装勢力側の死傷者の情報はない。(c)AFP/ Tatiana KALINOVSKAYA with Tanya WILLMER in Kiev