■「悪趣味にもほどがある」

 問題のトレーナーについて、4万人近い学生が通うケント州立大は、「悪趣味にもほどがある。関係者が今も胸を痛めている事件を矮小(わいしょう)化する商品」と厳しい口調で断じた。

FoxNews.comも、この事件による後遺症で不自由な生活を余儀なくされているディーン・カーラー(Dean Kahler)さんのコメントとして、「今回の騒動で、ウォール街(Wall Street)の低俗さとアーバン・フィッターズの倫理観の低さが露呈した」と伝えている。

 流行に敏感な都市部の若者をターゲットに、北米と欧州に約400店舗を展開するアーバン・フィッターズが論争の的となるのは今回が初めてではない。「きわどい」コンセプトが物議を醸すこともしばしばで、2012年にはアイルランド人が大酒飲みであることを示唆する「セント・パトリック・デー(St. Patrick's Day、聖パトリックの日)」Tシャツを発売して不買運動に発展しかけたこともあった。

 また今年に入ってからは、「depression(うつの意)」という文字が書かれたTシャツが「配慮に欠ける」としてソーシャルメディア上で批判を受け、販売停止に追い込まれている。

 さらにユダヤ人の人権団体からは、ナチス・ドイツ(Nazi)時代にユダヤ人が着用を強制された「六芒星」をあしらったTシャツを販売したり、パレスチナ人の伝統衣装「ケフィエ」を「反戦スカーフ」と銘打ったりしたことから、過去に何度も批判されている。(c)AFP