【9月17日 AFP】フィリピンの火山で最も活発なマヨン(Mayon)山から17日、溶岩が流れ出し、当局は本格的な噴火を危惧して住民たちに緊急避難を命じた。山麓にある集落の住民の大半を占める女性や子ども、高齢者たちは衣類とわずかな所持品を持ち、軍のトラックやミニバスで避難した。

 当局はマヨン山が「数週間以内に」本格的に噴火するとみて、今週15日に警戒レベルを5段階中の3番目に引き上げていた。その後、軍の兵士が家屋を1軒ずつまわり、避難するよう住民に促した。

 フィリピン民間防衛局の管轄責任者ベルナルド・アレハンドロ(Bernardo Alejandro)氏が語ったところによると、これまでに対象となっている5万人のうち少なくとも8000人が、仮設避難所への避難を完了した。しかしアレハンドロ氏は、今回の避難によって、毎年この時期は台風に襲われている同山があるアルバイ(Albay)州の貴重な災害支援金と人員が奪われていると語った。(c)AFP