【9月18日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)は17日、グループリーグ第1節の試合が各地で行われ、グループFのFCバルセロナ(FC Barcelona)は1-0でアポエル・ニコシア(APOEL Nicosia)に勝利した。

 バルセロナはジェラール・ピケ(Gerard Pique)の決勝点で幸先の良いスタートを切ったものの、内容は納得いくものとは言えなかった。

 前半28分、リオネル・メッシ(Lionel Messi)のFKからのヘディングシュートでピケはこの試合唯一の得点を挙げたが、前線にメッシとネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)を並べる一方で大幅に先発メンバーを入れ替えたバルセロナに対し、アポエルも食い下がった。

 ルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督率いるバルセロナは、新天地デビューを飾ったGKマルクアンドレ・テル・シュテーゲン(Marc-Andre ter Stegen)がロスタイムにグスタボ・マンドゥーカ(Gustavo Manduca)のシュートに跳びつく見事なセーブをみせ、今季開幕から無傷の4連勝を飾った。

 グループFでは、アヤックス(Ajax)が本拠地アムステルダム(Amsterdam)でフランス王者のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に1-1で引き分けたため、2戦目は敵地パリ(Paris)に乗り込むバルセロナが単独首位に立っている。

 バルセロナのシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)は、仏テレビ局のカナル・プリュス(Canal Plus)に対し、「苦戦を強いられた。ボールを速く回そうとしたが、そうさせてもらえなかった」とコメントした。

「確かに、僕らは試合を支配した。だが、こちらの中央突破やサイドからの攻撃に対して、あちらはとても良く守った」

 チャンピオンズリーグ通算142試合目に出場し、ラウル・ゴンザレス(Raul Gonzalez)氏の歴代最多記録に並んだシャビはさらに、「最後は消耗戦になったが、勝ったのは僕らで、その結果を良しとしなければならない。グループステージ初戦で勝ち点3を獲得したことは、良いスタートだと言える」とつけ加えた。

 エンリケ監督は、2-0でアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)を下した13日のリーグ戦で起用した先発メンバーのうち、メッシとムニル・エル・ハダディ(Munir El Haddadi)以外の9人を入れ替えた。

 昨季までセルタ(Celta de Vigo)の指揮官を務めていたエンリケ監督は、その決断の正しさを訴えながらも、アポエルの人海戦術による守備を突破できなかったことを認めた。

 エンリケ監督は、「私は、この布陣で何とかやっていくしかない。これから、チームが機能し成功していくことを確信しているが、それには選手全員からの助けが必要だ」と述べた。

「今日はわれわれが勝利し、相手に得点を許さなかったかったことから、うまくいったと言える」

「課題が残った攻撃については、再度見直しと分析をしていく」

(c)AFP/Kieran CANNING