【9月16日 AFP】ハリケーン「オディール(Odile)」が上陸し、住宅の倒壊や道路の冠水など大きな被害が出たメキシコ・バハカリフォルニア (Baja California)州ロスカボス (Los Cabos)のサンルーカス岬 (Cabo San Lucas)周辺では15日、多くの店舗が略奪の被害に遭った。

 ハリケーンはすでにバハカリフォルニア半島から離れたものの、米国立ハリケーンセンター(National Hurricane CenterNHC)は今後の大雨と洪水への警戒を呼び掛けている。

 ハリケーンの直撃により、同地では電柱がなぎ倒されたり、住宅の屋根が吹き飛ばされたりするなどの被害が発生し、数千人が避難した。避難所となったホテルでは、旅行者約2万4000人と地元の人たち約6000人が一夜を明かした。当局者によれば、最も被害の大きかった地域では約7000人の住民が避難した。

 被災地では感電の被害を防ぐため、一部地域で送電が見送られている。警備のために兵士らが派遣されているほか、学校が閉鎖され、独立記念日の祝賀行事も中止された。また、空港も閉鎖されている。(c)AFP/Yemeli ORTEGA