【9月15日 AFP】女子ゴルフ米国ツアーメジャー最終戦、エビアン選手権(The Evian Championship 2014)は14日、エビアン・レ・バン(Evian-les-Bains)のエビアンリゾート・ゴルフクラブ(Evian Resort Golf Club)で最終日が行われ、韓国の金孝周(Hyo-Joo Kim、キム・ヒョージュ)が通算11アンダーで劇的な優勝を果たした。

 メジャー大会初挑戦の金孝周は、18番ホールで4メートル半のバーディーパットを果敢に沈め、経験豊富なカリー・ウェブ(Karrie Webb、オーストラリア)との勝負を1打差で制した。

 史上初のメジャー6大会制覇を目指し、これまでのキャリアで輝かしい実績を持つウェブは、最終ホールまで1打差でリードしていたが、約3.7メートルのパーパットを含めグリーンで3打をたたき、金孝周の粘りに屈した。

 勝利に驚きを隠せなかった19歳の金孝周は、最終日でスコアを3つ伸ばし、優勝賞金35万ユーロ(約4870万円)と来季のLPGAツアー出場権を獲得した。

 ウェブは通算10アンダーで2位に終わり、通算9アンダーの3位タイにはジャン・ハナ(Ha Na Jang)、ハー・ミジョン(Mi Jung Hur)の韓国勢が入った。 

 韓国と日本のアマチュア大会を制した経験を持つ金孝周は、メジャー大会に昇格する前の2012年大会でアマチュア選手として出場し、4位に入っている。

 金孝周は昨季の韓国ツアーで新人賞に輝き、今季は3勝を記録している。

 金孝周はまた、1998年に新人ながらメジャー2勝を挙げたパク・セリ(Se Ri Pak、韓国)よりも、すでに高い評価を得ている。

 金孝周は先日、今年のLPGAツアー予選会に参加するかどうかはわからないと話していたが、もはやその必要はなくなっており、シード権獲得について「それを確実にした」とコメントしている。

 一方、手首の負傷で初日に棄権を余儀なくされたミッシェル・ウィ(Michelle Wie、米国)は、ほかのメジャー大会の成績で踏みとどまり、アニカ・メジャー・アワード(Rolex Annika Major Award)の初代女王に輝いた。

 この賞はメジャー大会のうち最低1つを制し、総合成績で最も優れた選手に授与される。

 ウィは、全米女子オープン(US Women's Open Championship 2014)で優勝し、レクシー・トンプソン(Alexis "Lexi" Thompson、米国)が制したクラフト・ナビスコ選手権(Kraft Nabisco Championship 2014)では2位に入っていた。(c)AFP/Elspeth Burnside