【9月12日 MODE PRESS】今年創業111周年を迎えるウィーンの帽子ブランド「ミュールバウアー(Muhlbauer)」が、111年の歴史とブランドを支えてきた人々に焦点を当てた書籍『111 Darlins - A Hat Book』を出版する。創業家4代目のクラウス・ミュールバウアー(Klaus Muhlbauer)氏に話を聞いた。

 クラウス氏は2001年に父ハインツ氏から事業を受け継いで以降、洋服の販売をやめ、帽子のみの事業に特化。帽子ブランドとして始まった「ミュールバウアー」の原点に立ち返る一方で、ウィーン以外の国での販売をスタートするなど新たな戦略も取り入れ、老舗ブランドの看板を守り続けている。

「事業を受け継いだ後、一つを除いてすべてを変革しました。一つだけ変えなかったのは、ハンドメイドで制作するという手法です。ミュールバウアーの作品は、すべて職人が自社のアトリエで制作しています」とクラウス氏。またデザインする上でのこだわりについて、「まったく新しいものは何か、新しいというのはどういうものかを、各世代の帽子をリサーチしつつ常に自分に問いかけています。頭は身体の中でも非常に重要なパーツなので、フィット感を損なわないことを大事にしています。私の代ではラビットファーを素材に使用するなど、素材にもこだわり、被った人が心地よく感じられるアイテムを制作しています」と語った。(c)MODE PRESS