【9月13日 AFP】女子ゴルフ米国ツアーメジャー最終戦、エビアン選手権(The Evian Championship 2014)は12日、エビアン・レ・バン(Evian-les-Bains)のエビアンリゾート・ゴルフクラブ(Evian Resort Golf Club)で2日目が行われ、ブリタニー・リンシコーム(Brittany Lincicome、米国)が通算10アンダーで単独首位に立った。

 8月に行われたメジャー第4戦の全米女子プロ選手権(Wegmans LPGA Championship 2014)で2度目のメジャータイトルを惜しいところで逃したリンシコームだが、この日はスコアを6ストローク伸ばすベストスコアで首位に躍り出た。

 来週29歳の誕生日を迎えるリンシコームは、強風の中で隙のないプレーを見せて6バーディーを奪い、2位に通算9アンダーの金孝周(Hyo Joo Kim、キム・ヒョージュ)、同7アンダーで3位のハー・ミジョン(Mi Jung Hur)の韓国勢を抑えた。

 米フロリダ(Florida)出身のリンシコームは、全米女子プロでは2日目、3日目と首位に立っていたが、最終日に朴仁妃(Inbee Park、パク・インビ、韓国)とのプレーオフの末に敗れた。しかし、今大会で再び2009年のクラフト・ナビスコ選手権(Kraft Nabisco Championship 2009)以来のメジャー2勝目への希望が湧いてきている。

 初日に10アンダーを記録した19歳の金孝周は、苦労しながらも2日目を1オーバーで終え首位を追っている。ハーはこの日スコアを2ストローク伸ばした。

 初日にメジャー大会史上最少スコアを更新した金孝周は、今季3勝を挙げ韓国LPGAツアーで賞金ランキングトップに立っている。しかし、この日は突風が吹く厳しいコンディションの中、10番からスタートすると前半9ホールでスコアを3ストローク落とした。

 金孝周は後半の出だしに2連続でバーディーを奪った後、ボギーを1つ記録したものの、最終ホールで6メートル余りのバーディーパットを決めた。

 前年大会優勝者のスーザン・ペターセン(Suzann Pettersen、ノルウェー)はこの日のスコアを2ストローク伸ばし、パーでホールアウトした元世界ランク1位のカリー・ウェブ(Karrie Webb、オーストラリア)と並び通算6アンダーで首位を追っている。一方、この日4アンダーのラウンドを見せた現世界ランク1位のステーシー・ルイス(Stacy Lewis、米国)は通算5アンダーとなっている。

 2011年に全米女子オープン(US Women's Open Championship 2011)を制した柳簫然(So Yeon Ryu、ユ・ソヨン、韓国)は失格となった。4番ホールで自分の靴に叩きつけたパターのシャフトを曲げてしまい、これがプレーに大きく影響することとなった。

 初日に1アンダーを記録していた柳簫然は、その後のホールで曲がったパターを使いパッティングをしたため、規則に定められた、通常のプレー時以外に損傷したクラブを使用したことにより、失格となってしまった。

 日本勢では宮里美香(Mika Miyazato)が通算1アンダーで19位タイ、上原彩子(Ayako Uehara)と横峯さくら(Sakura Yokomine)が、イーブンパーの26位タイで予選通過した。(c)AFP/Elspeth Burnside